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夜間に建築を学ぶ 社会人4年目×建築学生2年生

夜間学校に通うことを決めた時に役立つサイトが見つからなかったので、記録も含めて誰かの決断のお役にたてたらなと。ただ働くだけでも大変なのに、その上建築の勉強だなんてしようとしてるんだから、なるべく効率良くこなしたいよね。そんな人たちに情報が届きますように。一緒に建築頑張ろうな。

教育理念とカリキュラムについて

カリキュラムの概要

建築の教養を学びたい人には適していると思います。

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最も大きい特徴としては、公式HPからもわかるように手で図面を書くような実践主義であることです。正直、CADの導入前の一昔前の大学の授業体制に近いです。一方で、実務的なことよりも手で図面を引き、頭を使いながら図面を読み解いていくという古典的であり、建築思考の礎になる思考法を知るための手立てを導いてくれる授業はしっかりと時間を割いて取られています。

 

大学の教養にあたる建築の知識や概念、思想を学びたいのであれば、そのとっかかりとしては十分な授業体制だと思われます。

 

 

特徴

 

  • 建築初学者でも、建築空間の思考方法のいろはから学べる
  • 建築士2級対策の授業はほぼない
  • 実務のためのCADや建築士2級対策の授業は一切ない

 

 

建築士 試験対策・CAD履修について

 

実務のためのCADや建築士2級対策の授業は一切ないです。

 

CADについて

夜間学校に通学する上で、カリキュラムや授業理念はもっとも気にする部分であるかと思います。しかしHPを確認しても強み(早稲田大学芸術学校でいうと図面たくさん書くよ!)についてはわかりますが、ではCADは学べるのかといったようなことは、よくある質問のページの片隅に追いやられています。

 

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早稲田大学芸術学校においては、CADなどのソフトの使用を学ぶことが目的であれば、オススメしまぜん。どんな教育機関でもカリキュラムに含まれないことに関しては同様かとは思いますが、芸術学校ももれずに「(CADに関しては)勝手に学んでください」という方針です。

 

建築士2級対策について

同様の理由で、建築士2級対策の授業はほぼないに等しいため、2級一次試験のためのペーパー対策(1次試験)はできないと覚悟してください。ただ、2次試験の製図は手書きを求められるため、全く製図が初学の人であれば2次試験の下準備としては十分でしょう。

 

 

 

建築初学者に優しい演習授業

 

演習授業の製図について

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製図がまったくの初学者でも「手で図面を描けるようになる」ことに重きを置いておるカリキュラムのため、演習授業に関しては十分な講師の人数とTA(建築学部または院生のアルバイトスタッフ)が在中して、疑問点や書き方などの質問や応対は丁寧です

私自身初めての製図でしたが、人並みに線を引くことはできるようになりました。ただし、製図ができるのと建築士試験対策はまた別物のため、2次試験を受けるのであれに試験対策は別途必要となります。

 

 

演習授業の設計課題について

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1年時の設計課題は手書きの図面を要求されます。

同授業内で模型制作の手順を学ぶ回もあり、設計課題ではそこそこのクオリティを求められます。そもそも比較的造形表現が得意な人が集まる面もあります。夜間の専門学校といえども、一般的な学部生と同等のクオリティだと思われます。

 

そのような実際に手を動かして学びを得、そこから新たなる発想と着想を得るといった古典的な学びであることが了承できる人でないと、入学後に「こんなことしたかったわけじゃない…」といったことになってしまうと思われます。

 

CADや試験対策がない分「建築初学者でも、建築空間の思考方法のいろはから学べる」ともいえるでしょう。手で図面を書くことでCAD上の0と1の液晶画面上でのスクロール作業からだけでは把握できないことも多く存在するのも一理あると思います。

 

 

 

ある程度の建築の知識を必要とする座学

 

建築史や近代建築の概念の知識は4月から必要

初学者には優しいと上述しましたが、一部の授業(教授)によってはある程度の建築の知識を持っていることを前提として話すこともあります。

一般的な大学などの教育機関では一般的ではありますが、独自で予習復習を行い授業についていくスタイルなので、たとえば高卒で入学した人がいきなり「この設計はデステイルから着想したもので…」と聞いてもわからないという状況になりえます。

そのため、入学前に簡単な建築史や建築様式などを学んでおく必要があると言えます。

とはいえ、全く予習をしない状態でも、授業の履修や単位の取得にはほぼ問題はありません。そこまで厳しくはないです。

 

おすすめ★☆☆ これだけでは不十分だが、初学で建築史の変遷を知る人には、文章よりも写真が多く取り組みやすい。大学1年時に購入した。ただし、日本建築編はあてにしないほうがいいが、1年次には履修がないので問題ない。西洋編は、建築概論の最低ラインの知識として。

 

 

私がこのカリキュラムで得られたもの

 

私個人の感想としては、CADで線をカチカチと置いていく作業を授業時間内に行うよりも、実際に手でアウトプットすることに費やすための時間をとることができたことです。

こういった学びはなかなか個人ではできるものではないので、教育機関としてのカリキュラムがあってだからこそだと思い、十分に活用すべく入学しました。その結果、時間内に図面を一つの絵として描き、記述された空間を文章のように読み解く力を身に着ける時間を授業を通して持つことができたことが一番の収穫だったと思います。

 

自分が何を学ぶために学校に通うのかよく吟味してから、学校を選択しないと決して小さくないお金と大事な自分の時間を浪費してしまいかねません。ぜひ一個人の意見ではありますが、参考にしてくだされば光栄です

 

 

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